THE TARO LIFE!!

趣味ブログ

ツマグロ サメの味

こんにちは タロです!

 

今回はサメ釣りの話です

 

普通の魚釣りとは何か違う釣れたら1mは間違いないし食べられたらもっと嬉しい

あとはきちんとしたタックルさえあれば意外と簡単に釣れる

 

僕の初めてのサメ釣りは

オーストラリアのタスマニアだった

 

オーストラリアではサメは普通に食用にされていてその中でも特に Gunny Shark と呼ばれるサメが人気だ

どこのフィッシュアンドチップス屋さんでも扱っていたし本当に美味しい

 

サメは骨の入りが単純で1匹から獲れる肉の量も多いから食用に向いていると聞いたことがある

 

僕が釣ったサメはドチザメ系統っぽいサメで正式名称は分からないけど通称は sleepy joe というらしい

 

食べてみようと思ったがこの sleepy joe は美味しくないらしく他の人に「逃せ逃せまずいから」とトライせずに終わった


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日中でも連発した sleepy joe

餌は魚の切り身やイカを使った


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海底でゴロゴロしてそうな見た目

ジョーズのような怖さはなく犬や猫寄りのかわいさがある


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サメ釣りの外道のエイ

sleepy joe の比にならないくらい引きが強く2匹連続で釣れた時は腕がパンパンだった

こちらは保護されているから食べてはいけない


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使用タックルはAmazon格安雷魚ロッドに古いアブガルシアの丸形リール


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その場で釣ったイカを丸ごとぶっ込む

 

しかし美味しい gummy shark を釣るために美味しいイカを泣く泣く餌にしたのだけど…ダメだった

 

いつか gummy shark を釣ってフィッシュアンドチップスを作りたいな

 

苦いタスマニアの思い出になった

 

 

噂では漁港内で100キロ越えのサメが上がっている石垣島 新川漁港

 

大物釣りが好きな僕はただただ惹かれた

 

これはサメを狙うしかないと僕は釣具屋でワイヤーを購入し準備を進めた

 

以前、夜のタマン 狙いに打ち込み釣りをしていた時に連続でアタるのに合わせたら糸が切られるという事件があったからサメの存在は疑っていた

 

はたして何ザメなのだろう

 

どのくらい大きいのだろう

 

僕はニヤニヤしながらサメ狙いで深夜の新川漁港へ向かった

 

タックルデータ

 

雷魚ロッド

アブ 丸形リール

ライン ナイロン60ld

ワイヤーリーダー20cm

オモリ20号

カン付きヒラマサバリ

エサは昼間に釣ったメッキの頭

 

漁港の入り口というか船の出入りのある1番水深が深そうなエリアに仕掛ける

 

一投目、開始10分で当たる

 

しかし針に乗らない

 

それが何回か続いたので餌を回収してみる

かじられてはいるが少し餌が大きいみたいで針の刺さっているところが口に入っていないようだ

 

エサを新しいもの交換する

今度はダツをぶつ切りを使用する

サイズも落としたのでこれなら一口で掛かるはずだ

 

ジジジジジィーーー!

 

作戦成功か!

 

フリーにしたラインが猛スピードで出されていく

 

念のため飲ませるために少し待つ

 

その間もすごいスピードでラインは出続ける

 

リールに残るラインの量を確認しながら飲み込むのを待つ

 

もういいかなとドラグを締め直しこの相手が予想外の大物だったとしてもファイトできるように足場を確認する

 

そして思いっきりフッキング!!

 

重みが釣竿に伝わる。かかった!

 

意外と小さいかも…あんまり強くない

速さだけでトルクのない引き

すんなりと雷魚ロッドで寄せれたそれは

狙い通りちゃんとサメだった

 

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ツマグロというサメらしい


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小型だけどサメらしい顔つきでかっこいい

 

締めて血抜きをする

初めてサメという魚に包丁を入れるので緊張する

まず一番に感じたのは皮の硬さ

僕の使っている包丁が安物だからか全然刃が通らない

包丁の先を使い、刃を入れるスタート地点を作る

そこから少しづつ刃を入れ進める

骨の入りは単純で ”皮の硬さ” 以外は簡単に捌ける魚だと思った

しかし捌き終えた身から何か酸っぱいような変わった匂いがしている

 

これが噂に聞くアンモニアなんだろうか

 

家に着きキッチンでもう一度匂いを嗅いでみるとやはり刺激臭というか食べてはいけない匂いがする

 

新鮮なのは間違いないので身を落ち着かせようと一旦、キッチンペーパーとラップでぐるぐる巻きにして冷蔵庫で寝かせることにした

 

フカヒレはネットで読んだ通りに60度のお湯に浸け、皮を剥ぐ 

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皮を綺麗に剥くのが意外と難しくボロボロになってしまった

天日干しだと一ヶ月ぐらい掛かるみたいだけどフードドライヤーは持っていないので気長に頑張りたいと思います笑

 

いざ実食!

二日間寝かせたサメ肉とおまけのイカの刺身

フカヒレはまだ干し途中なので食べられませんがとりあえずはアンモニア臭のきつかった身の方から頂くことにしました

 

とりあえずは味が良くわかる刺身

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左側はイカの刺し身で右側のピンクの刺し身がツマグロというサメ

 

ふと捌いた時のあの強烈な匂いが蘇る

今更迷っても仕方ない!醤油とわさびをいつもより多めにつけて口の中へ

 

あれ?ん?んんん?

 

あの匂いを一切感じない

 

全然食べられるというかむしろ美味しい部類に入る

 

味は特にクセがなく、タンパク質を食べてますよーって感じがする

 

例えるなら旨味を抜いたマグロの赤身のよう

 

うん、まぁ美味しい

 

なんとなくで寝かせたのがよかったみたいだ

 

あとから調べて判明したがサメの身は 寝かせることによってアンモニア臭が分解されていくらしい

 

続いてはサメステーキ
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これは見るからに美味しい!

いやもう美味しいと言ってもいいくらいだ

 

サメ自体の味がほぼないから調味料の醤油、みりん、酒は少し多めにしてみた

 

食べてみると見た目通りすごく美味しくとてもジューシー

これは本当に美味しい

すごく柔らかいし、いい意味で味がないから何味にも合うというか料理しやすい魚だなと思った

低カロリー高タンパクでサメ自体が大きいので1匹からでも結構な量の身が取れるから ”食料” としては魅力だなと再確認した

 

最後に

サメなんてなかなか手に入る魚ではないと思いけどもし手に入れば是非「サメのステーキ」は食べてみてほしい

沖釣りや防波堤からの釣りなんかでもたまにサメが釣れることがあると思います

どこからかの固定概念で ”サメ” だからとチャレンジしないのは本当にもったいないと僕は思います

釣りと言う趣味に出会えて僕は本当に良かったなとも思っています

特に僕はもともと料理が好きで中でも魚料理が一番好きなのでその食材となる魚を獲ることができる。しかも天然物でスーパーなんかで買うよりずっといいものが手に入るんです

そして今回のようにそもそも流通すらしていない未知の食材に手を出せます

どんな味かも分からない食材を自分の思い通りに皿の上で活躍させ美味しく食べるのは本当に楽しいことです

しかもその食材は自分が釣ってきた魚だったらもう最高ですよね!

 

(毒のある場合や絶滅が危惧されているなどの理由で食べてはいけない魚も沢山いるので何か分からない魚が獲れたときはちゃんと調べるようにしましょう)