イソガワクミコの彫金教室
こんにちは タロです!
仕事まみれだった僕にも正月がきた
駅の雑踏から逃げるように電車に乗り込み、実家へ帰るとストーブの位置が変わっていたりコタツが出てたりと前に帰った時とは少し違いがあるけど落ち着く空気感に優しく纏われる
あまり冬感のない大阪で暮らしていた僕に日陰に残っている汚れた雪が季節を再確認させてくれる
久々に母さんと乾杯
たわいない報告をしあう
親子という関係を許し誇らしく思えるようになったのは僕が少しは大人になったということだろうか
「あ、そうだ、リング作りたいんだよね。ずっと欲しくていいの売ってないか探してたんだけど案外見つからなくてさ」
「そうなのー、いいよ。今からする?」
そう、母さんは鈴作家
鈴がメインだけどピアスもリングも作っている
母屋から離れに移動した母さんの工房
工房が広くなったからそのうちここで彫金教室をしたいらしい
その彫金教室の一番目の生徒が僕ってことか笑
早速、大まかに欲しいリングのイメージを伝える
「最近、銀は高いからねー」と鈴の失敗作を生贄にする笑
バーナーで鈴たちを溶かして液体化させる
型に流し入れて板状に
そこからは熱して叩いて熱して叩いてを繰り返して指一周分になるまで棒状に伸ばしていく
時間があんまりなかったから縦に切ってくっつけて、、なんとか細長くなった
ここからは磨いてできるだけ線をまっすぐにしていく
裏側には刻印も
左から母さんのロゴ、僕のイニシャルのT、父さんが彫金をしていた時のSILVERの文字を入れた
表側に模様をつけていく
結構完成が見えてきてるぞ!
優しく叩いて円にしていく
ハジとハジはろう付けでくっつけた
いよいよあとは黒くするだけ
いぶし液にさっと漬ける
側面は銀の綺麗な感じを残したかったので磨く
表面の凹凸も凹みに黒色が残るように優しく磨き直す
そして作業開始から4時間、、ついに完成!
市販ではなかなか見ない分厚さと重量感
母さんのサポートがあったおかげでただの自己満の作品になっていないし最高に気に入るリングができた
大阪に来てからモノ作りをほぼしてなかったからやっぱり楽しいなと再確認できた
ありがとう