スッポンを獲って喰う! 鍋と唐揚げで頂く
こんにちは! タロです!
今回は今朝、釣りあげた大きなスッポンを捌いて食べてみました!
昨日、鯰釣りをしているときにたまたま見かけた大きなスッポン
そのときは鯰釣りの道具しかなかったので眺めることしかできなかったので鯰釣りから家に戻った僕はスッポン用の仕掛けを作り仕掛けていたのでした
鯰釣りの記事はこちらから
仕掛け自体はすごく単純でラインとオモリと針のみ
予期せぬ大型がかかる可能性もあるのでラインはナイロンの80lb。これは僕が沖縄でサメ釣りをするときに使っていたもので1mオーバーのサメがかかっても切られることのない物凄く太く強いラインだ
オモリは川の流れに負けないぐらい重たいものを使う
肝心の針はこれまた沖縄のタマン針の16号を使うことにしよう
これまたスッポン相手には強すぎるくらいの針で小型のスッポンがかかってしまわないように少し大きめの針を選んだ
餌は魚の切り身や鶏肉、ミミズなど匂いの強い肉ならなんでも良さそうだ
今回は鳥の胸肉を使う
スッポンを狙うにあたって一番大事なのはポイント選び
僕は過去にも狙って釣ったことがあるし、今回に限ってはスッポンのいる場所を絞ることができているのですごくラッキーだ
スッポンは泳ぐことができるけれど回遊はせず同じ場所に住み着くのでスッポンのいる場所を見つけるのが釣り上げるための一番の近道だと思います
スッポンが好む場所は
・隠れ場所にできる岩やブロックが点在している
・首を伸ばせば空気を吸えるぐらいの浅さ
・餌となる小魚やザリガニがいる
これにあったポイントを見つけられたらおそらくスッポンがいるので水面を少し観察してみてください
空気を吸いに水面に上がってくるスッポンの姿が見えると思います
目星をつけたポイントに着いたので次は仕掛けを投げ込む場所を選ぶ
スッポンは夜行性なので夜になれば活発に動き回って餌を探すので ”深場がいい” ”日陰がいい” などは関係ありません
夜なら甲羅がギリギリ浸かるくらいの水深(20cmほど)でも全然見かけるので
スッポンが餌を見つけやすい場所+流れが少し淀んで餌の匂いが流されにくい場所にポイントを選ぶといいと思います
今回はブロック帯の端にある砂地のエリアに仕掛けることにしました
鶏胸肉を一口サイズに切り針を隠すように通し刺しにし投げ込む!
一応、撒き餌として細かく切った胸肉も撒いておきます
さぁ釣れているかな〜
ワクワクしながら仕掛けを見にいくのは本当に楽しい
この釣りの外道は鯰、鯉、時期によってはフナもかかる
一晩も仕掛けるので針ごと喉の奥まで飲み込まれて魚の場合は特に死んでしまうことが多いので食べる覚悟のある時しかしません
さぁスッポン!かかっていてくれ!
仕掛けのラインを結んだ木を見るとピーン!とラインが張っている
「おおお!なんかかかってるっぽいな」
ゆっくりをラインを引き上げてくると予想以上に大きなスッポンが上がってきた
持ってきたタモ網に入らないサイズ…
どうしよう、近くまで行って手掴みするしかない
ラインをたぐり寄せてもう片方の手でスッポンを掴む!
「よっしゃ!!」
スッポンに噛まれるとかなりやばいのであまり手掴みはおすすめしません笑
ちなみに手で持つときは後ろ足の付け根あたりにちょうど良いくぼみがあるのでそこが持つ場所です。そこさえ持てれば首が伸びても手を噛めないので多分大丈夫です。
もし噛まれても僕は知りませーん笑
クーラーボックスに入れ持ち帰ります
ガサゴソッと音の鳴るクーラーボックスをキッチンへ運ぶ
今日の献立はスッポン鍋とスッポン唐揚げでいこう
スッポン鍋は言わずもがな美味しいのですが僕、個人的にはスッポン唐揚げがスッポン料理の中で一番美味しいと思うんです
初めてスッポン唐揚げを食べたときは「もう鶏唐揚げ食べれなくてもいいや」と思ったほどでした
味を例えるなら地鶏+食用ガエル+ジビエのあの元気になれる感じといったところでしょうか
「おりゃあああ!」
首が伸びたところを一気に掴む
ここが一番怖くて難しいところだけどビビらずに一気にいきましょう
意外と首を引っ込める力は弱いです
そしてまな板へ
「いただきます」
顔が可愛いので愛着が湧いてしまう
ごめんね、美味しく食べ切るからね
首の根本から一気に切り落とす
手こずるのは仕方ないけどできるだけ早く済ましたいところだ
骨がかなり硬いので関節を見つけられるようにならないとなかなか難しいけど
ここからはかなり血だらけだから写真は割愛します
一応、手順としては
首を落とす
→背中側の甲羅に沿って包丁を入れて剥がす
→内臓も食べる場合は膀胱とニガ玉を破かないように丁寧に取り分ける
→エンペラも切り取る
→ひっくり返して後ろ足の少し前の辺りに両側包丁を入れる
→前足と腹側の甲羅、後ろ足に切り分ける(甲羅の部分は硬いので刃が通る部分を甲羅に沿うそうに切る)
→前足を一本ずつに切り分ける→甲羅と後ろ足を切り分ける
→後ろ足と一緒についている尻尾を切り取る(尻尾の中に大腸が残っているので取り除く)
→前足と同様に後ろ足も一本づつに切り分ける
→皮のついている部位は熱湯にくぐらせて薄皮を剥く
→鍋や唐揚げに合わせ食べやすいサイズに切る
骨はめちゃくちゃ硬いのでなかなか切れないけど関節を見つけるのは意外と簡単なのでよく見ながら捌いていけばすぐできると思います
なかなかの大きさだったので捌くのも一苦労だ
捌いて切り分けてやっと食材に見えてくる
匂いも気にならないし、美味しそうだ
鍋と唐揚げにしてしまう前に少し味見してみよう
シンプルに焼いて食べてみるかな
スッポン料理といえば鍋、唐揚げぐらいしか聞かないけど焼肉はどんな感じなんだろうか
ダイレクトに臭みが来そうで少し怖いけど味付けは塩のみでいただく
焼く前の油すらスッポンから取れたもの
スッポンの油で焼いたスッポンはどうなんだ!
食べてみると意外にも全く臭みはなく例えるなら少し筋トレしたハラミといった感じだろうか
もっと衝撃的だったのがこの焼く前に使った黄色い油
火にかけても溶け切らなかったのを少し食べてみたけど100%油なのにくどくなくて優しく甘く、最後にはすっと溶けていく感じですごく美味しい
なんていうか動物性の油なのに植物性の油のような軽さがあり、霜降り牛肉を二、三枚食べただけで胃もたれしてしまう僕でさえ気持ち悪くならずに食べることができた
自分で捌いて食べてみないと分からないことだったのですごく勉強になった
ほんと獲って喰うは楽しいなぁ
さてさて本題の唐揚げの仕込みをしますか!
ニンニク醤油と生姜と酒で適当に合わせた液に骨を取り除いたスッポンの身を15分ほど漬け込む
唐揚げ用の身を漬け込んでいる間に鍋の方も準備していく
鍋は昆布と干し椎茸でとった出汁にスッポンの骨や頭、甲羅などのガラを入れてじっくりゆっくりと出汁をとっていく
アクが沢山出るのでめんどくさがらずにちゃんとアク取りしましょう
15分経ったので漬け込んだ身に片栗粉をまぶして揚げていく!
うん、いい色!めちゃくちゃ美味しそうだ
鍋の方もタイミング良く出来上がり〜
こっも負けじと美味しそうだ
エンペラも溶けそうなくらいプルップルになっている
最近、朝でも昼でもない時間に起きてしまうので朝ご飯を食べないことが多い
今日は12時からスッポンを捌き始めて全て完成した今はもう14時前だ
もうはらぺこだーーー!
お皿に取り分けていただきます!スッポンありがとう!
唐揚げは見た目通り完璧な美味しさ
鶏肉に負けない旨味と力強い歯応えにバッチリとニンニク醤油と生姜がマッチしていてたまらない
続いて鍋はどうだろう
匂いも見た目も完璧、まずはやっぱりスッポンの身から食べてみよう
こちらは煮込んだので唐揚げのような力強い歯応えはないもののホロホロとした優しい食感
美味しい!
そして飲み込むときには先ほどもいったジビエのあの元気になる感じがどどどどっと体に染み込んでいく気がする
次はエンペラをいただく
お箸で持ち上げるとトロッと溶け落ちそうだ
口に入れると意外にも弾力があって普段は噛むことのないような食感だ
うん、まぁコラーゲンだな
肌が綺麗になりそうだ笑
スッポンがあまり大きかったので一度では食べ切れなかった
今日の晩ご飯はスッポン鍋の雑炊にしようか
ごちそうさまでした